介護職での送迎業務でなれない慣習と責任に苦労する

スポンサーリンク

業界によって様々なルールがあり、それはある意味予想だにしない事が常識だったりしてとてもびっくりします。

今回の体験談は、介護の仕事に異業種から転職をしたものの、なれない慣習やルールにストレスを感じて「思っていたのと違った」と感じてしまったというエピソードです。

 

私は以前デイサービスという介護施設の生活相談員として勤務しておりました。そこでは計画書作成やレクリエーションの実施、補助、送迎業務といった仕事を行っておりました。

そこでこの時にびっくりしたのが、「送迎業務」です。送迎業務というとただ単にご利用者様と家から施設までの往復をするだけと思うかもしれませんが、そこに意外に落とし穴がありました。

それはデイサービスの送迎業務の責務が発生するのが、ドアからドアというのが原則だったのです。

難しくいいますと、ここで良いですとご利用者様の家に送る時に家の少し手前で言われたりします。それには様々な理由があります。

近くのどこかで買い物をして帰りたかったり、近所の人達にデイサービスを利用しているのを見られたないといった世間体だったり様々です。

それらの理由については私達も同じ人間としてとても共感ができる部分でもありますし、確かにそうしてあげたいと思ってしまいますが、もし言われた通り途中で降ろした後に躓いて転倒してしまい、骨折してしまったとなった場合、誰が悪いのでしょうか?

それはデイサービス側の責任という事になります。たとえ頼まれたとしても本来の決まりを説明してドアまでお送りするのが仕事であり、それを怠った場合はその責任はその施設職員、酷い場合は個人にその賠償請求がきてしまうというとても怖い出来事もありました。

そこが非常に難しい所なのです。送迎を担当するにはコミュニケーション能力が必要不可欠です。

そのご利用者様からのリクエスト、途中で降ろして、手前で降ろしてという希望に対して、相手を傷つけずに納得して頂ける方法をしっかりと模索しないといけないのです。

そしてその時にその場しのぎで今日だけはいいやとなってしまうと、次からもずっとそうやってやらなくてはいけなくなってしまいます。人を怪我させてしまった場合の賠償請求は決して安い金額ではありません。

その場の親切や融通を聞いてあげたという優しさからは考えられない程の責任が問われるのです。

それでもどれだけ説明しても、私は転んだりしないから大丈夫と言って聞かない人はやはりいらっしゃいます。そういう方に対し無理やり付いて行くと逆にこれはこれでクレームになってしまいますので、このバランスがとても難しいです。

そしてどうしても無理な場合はそういう書類を作成し、しっかりとご利用者様からサインを頂いておく事が大事となります。それが施設や自分を守る鍵となります。

やはり人間なので誰だってミスをしますし、勘違いもします。ですが、どの業界でも当てはまるのが自分の身は自分で守らないといけないという事です。

日々ビクビクしながら仕事を行うのが嫌なのであればそういった事に対する用意だけはしっかりと行って準備万端にしておきましょう。