引き抜きで転職するも上手くいかないこともある【体験談】

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今回は実績を買われて引き抜きのような形で転職をするも、新しい職場では勝手が違い思うような実績を出せなかった方の体験談です。

アパレル業界で働いていた私が横の繋がりで転職した頃の話ですが、その時の話の流れは次のような感じでした。

世間でも誰もが知ってる人気ブランドの販売員をやっていた私は、運良く会社の上層部からも日頃の実績を高く評価され、ボーナス査定なども他のスタッフよりも数段優遇されていました。

言うなれば一種のカリスマ店員といった扱いで、業界でもある程度名が知られるようになりました。たまたま一緒に働いていた同僚の前の会社の社長が同僚を通じて私の話を知り、新事業に参加して欲しいと言ってきたのです。

フリーではないので当然職場は退職してすぐに新しい職場へと移りました。

それまでに数ヶ月の間何度かその会社へもお邪魔して企業としての可能性も感じており、同じ仕事を続けるよりも好きなことができそうな職場へと考えたのです。それまでの販売員、一応店長扱いでしたが、新プロジェクトではディレクター扱い、商品の開発や仕入れから店舗管理までトータルで関与できるのが楽しみでした。

デザイナー志望だった昔からの夢に近づく、そんな希望もありましたし、何しろ新しいブランドを作るのと同じことですからこんなにエキサイティングな話はありません。

しかし蓋を開けてみれば割ける予算は想像の数分の一、スタッフも手伝いはしてくれるものの本業があって片手間でしかやってくれません。

専属の事業部スタッフは私のみというありさまで、しかも店舗を借りたまでは良いのですが社長の意向でオープンは借りた日から二ヶ月ほどの急な進行でした。

一通りの商品を集めるには少なくとも半年近くは時間がないと無理というのが業界の常識、一般的に数ヶ月前の展示会で発注してそれが生産されない限りは納品できないのです。

それは本業が卸売りの会社ですから十分理解しているものと私は思っていたのですが、おそらく路面の店舗を構えるのが初めてということで要領を得ないまま社長もスタートしてしまったのでしょう。

何とか知り合いのメーカーに頼んで商品を集めたものの、やはりトレンドには程遠い商品構成にしかなりませんでした。オープンしても当然売り上げは上がらず、社長含め社員のほとんどが外から優遇されてきた私にあまり好意的には付き合ってくれませんでした。

結局半年を過ぎたところで会社からディレクター変更の辞令、ケンカ別れするように一年を待たずに辞めることになりました。

今思えば販売しかやったことのない私に全部押し付ける方がどうかしているのですが、自分でも調子に乗って仕事を受けてしまったのが悔やまれます。転職って難しいものだと実感した瞬間でした。